今のスタンダードは面白くない?
2017年1月29日 その他最近は完全にレガシー・統率者・リミテ勢になっていましたが、久々にスタンを組みフライデーにでました。
というのも、スタンのフライデーが過疎ってるからと誘われたことがきっかけで、たまにはやってみるのもいいなと思ったからです。
最近のスタンダードは面白くないという話だけは聞いていたのですが、実際にどうなのか調べてみたい気もしましたしね。
今回久々にスタンをやってよかったなと思えたことがあったのでまとめておきます。
スタンダードが面白いか面白くないか以上にあることに気づけた、いい金曜日でした。
◎持ち込むデッキを決める
そもそも遊ぶ時間がないため、コスパが悪いスタンからは距離を置いていました。
多分、最後に大会出たのはイニストラードを覆う影のゲームデーで、それ以前も月に1、2回大会に出る程度。つまり、スタンのカード資産は皆無な状態でした。
しかも今後スタンを本腰いれてやるかもわからない自分にとって、300円以上するようなカードを4枚とか買うのはさすがにリスキー。下手すれば今回だけ使って終わりな可能性もあるわけで。
そこで知り合いに相談したところ、赤緑エネルギーは安く組めるとのことでした。1つだけ問題があるとすれば、霊気拠点が250円してたことでしょうか。
すごい悩んだのですが、時間もないので店を回って赤緑エネルギーのパーツを買うことに決め、総額2000円くらいで組みました(うち半分が霊気拠点)。なお、さすがにスタン落ち後、なにも使わないであろう赤緑のイニストラード土地は買ってません。
木曜に完成して1人回しをしていると、確かに爆発力があり戦えそうなのですが、何か違和感がある。うまく言えないのですが、勝てる気がしないというか、納得したプレイができる気がしないというか、何よりも回しててあまり楽しくない感じ。
そのため、木曜の夜に赤緑エネルギーは使わないことを決断し、手元にあった戦乱のゼンディカーブロックまでのカードを中心にデッキを組むことにしました。金曜は朝一から仕事で、そのあとフライデーに直行するので実質的にデッキを組む時間は数時間しかありませんでしたが、持っているカードを見直して4色同盟者を組むことに決定。最大の理由はゲートウォッチの誓いゲームデーの際に使用した統一戦線を再び使おうと思ったからです。
環境は何がいるかまったくわからないのでサイドはてきとーに15枚。
◎4色同盟者フライデーに出る
ゲームの内容は、さして重要ではないのでざっくりまとめますが、結果的には2-1でした。大会全体では黒緑系のデッキが多い印象でしたね。イシュカナとリリアナと歩行バリスタは噂には聞いてましたが、実際に相手にすると想像してたよりも数倍強いですねあれ。
こちらのデッキは、メインの57枚がゼンディカー・ゲートウォッチの誓いのカードで残りの3枚が、新しいサクリ台こと隠された備蓄品(日本語カード名怪しいですがそんな感じのやつ)。イニストブロックのカードは0枚ですね。
カラストリアの癒し手とズーラポートと森の代言者がとにかく優秀で、この辺展開してからタジュールの戦呼びと墓所からの行進がだいたいゲームを決めてくれました。
さて、前置きが長くなりましたがここからが本題で、今回のフライデーのポイントは以下の通りです。
1、黒緑系(アグロ型・昂揚型)、白緑トークンなどのデッキが大半で、どのデッキも構造が似ていた。
2、自分は大会中3回土地事故をした。そのうち2回負けた。
1については、当たり前っちゃ当たり前ですが、たとえば黒緑の昂揚型を使ってればプレイヤーが違ってもほとんど同じカードを使ってるということですね。たぶんメイン60枚中55枚くらいは同じなのかな、という印象を受けました。
最近は簡単にデッキリストを見ることができますし、多くのプロなどが考えたいわゆる「環境の解答」のデッキリストを共有することが簡単ですから、こういった傾向があるのでしょう。ちなみに先ほど挙げた赤緑エネルギーも、某リストのほぼ完コピです。
2についても、4色同盟者なんて使ってるんだから事故のリスクと隣り合わせなわけで。ただ不思議と事故っても、それが理由で負けても不満があまりなかったんですよね。よく事故って負けるとゲーム後に「土地しか引かないー!!」「土地こねー!!」だの文句を言ってる人がおります(もちろん私も言ったことがありますし、気持ちも良くわかります)。ところが、今回はあまりそれを感じなかったなと思いました。
◎土地事故に不満を感じなかった理由の考察
マジックをやってて土地事故は切り離せない問題ですが、個人的には①本当にどうしょうもない事故と②構築の段階で欠陥がある事故に分けられると思います。①はかなりイライラするので不満も言いたくなりますが、②は改良次第でいくらでも改善できるものでしょう。今回のフライデーでの土地事故は明らかに②の事故が多かったとはっきりわかります。白マナをあと少し足せばよかった、マナカーブをもう少し調整すればよかったなど、負けても改善点がたくさん出てきたので。
逆に①の事故はよほどのことがない限り起こらないんじゃないかなと思います。土地26枚で4~5回マリガンしても土地が1枚もこないみたいな状況なら①でしょうけど。そんな状況はほとんど起こらないと思います。
ところが、改めて考えてみると自分が土地事故でイライラするのは①か②のどっちかといえばどっちでもない気がするんですよね。
①だったら笑って終わりです。②だったら次回への改善点として終わりです。
おそらく自分がイライラするのは、①なのか②なのかわからない時にイライラするのではないか、と感じました。
具体的には、誰かのリストを完コピした時、あるいはそれを数枚いじっただけのデッキを使用した時に多くあるように思います。
どこかのグランプリでプロがトップ8に入ったデッキなのに全然土地がこない!止まる!こんな事態になった場合、
・①が頻繁に起こるならトップ8には入れないから、これは違う。じゃあ問題は②?
・プロがトップ8に入ったデッキで②はないだろう、これ以上調整したら改悪になりそう。やっぱり問題は①?
みたいな堂々巡りになって、結局「引きが悪い」「運が悪い」で片づけるしかないからイライラする。
だいたい自分が文句言ってる時を考えると、既存のアーキタイプで何かのリストを参考にしたものや、構築済みで遊んでる時の改良の余地がない状況、だなと思います。
だから、今回赤緑エネルギーでフライデーに出なくて本当に良かったと思いました。たぶん赤緑エネルギーで土地事故や引きがぬるく負けていたら、きっとゲーム後に文句を垂れていたでしょう。
事故だの引きが悪いだの愚痴られても対戦相手は反応に困るか、最悪不快でしょうからね。それは頭でわかっていても、なぜ事故を起こしたのか、引きがぬるかったのか分からなければ、私はとっさに愚痴が出ちゃうと思います。
正直、4色同盟者はいわゆる「環境の解答」ではないでしょう。それゆえに4色同盟者の完成形は誰も分からないと思います。だからこそしっかりと回るように調整していく余地があり、事故も構築の材料になるのでしょうね。
黒緑やサヒーリは、現時点では限りなく「環境の解答」に近いデッキだと思います(スタンをやっていない人間の妄想なので違ったらごめんなさい)。そのため多くのプロや有名プレイヤーが研究し、1~2か月でほぼ完成形というゴールが見えるでしょう。片手間にスタンをやっている自分がその完成形を超える調整をするのは不可能で、完成形を完コピしてもきっとストレスがたまると思います。
◎たぶん自分はデッキを構築するのが好きなのでしょう
今回気づいた最大の収穫はこれですね。たぶん自分はゲームそのものよりも、デッキ構築が好きです。
自分で1から組んだものならば、たとえ事故って負けたとしても「すべて自己責任」になるから、当て所のないイライラを愚痴ることが減ります。
なぜ土地を1枚増やさなかったのか、なぜ2マナ域を1枚増やさなかったのか、なぜ土地2枚の手札をキープして事故ったのか、自分で組んだデッキなら後悔したあとに、改良できます。納得できます。次回のマリガンのキープ基準も考えられます。
他人のリストの完コピだと、それができません。私にはそれが合いません。ストレスが溜まります。
たとえ「環境の解答」ではなかったとしても、自分でデッキは最初から組みたいと改めて実感しました。
また、赤緑エネルギーを組んだ際の失敗をもう一つ挙げるならば以下のことがあるでしょう。
結果を残したリストという「解答」を見てしまったがために、今後赤緑エネルギー系のデッキを組む際に無意識のうちに見てしまったリストが頭に残り、結果的に自分のエネルギーデッキが構築できなくなるという弊害が生まれたことです。
他人のリストを参考に自分のデッキを構築することができればいいのでしょうけど、私には技術がないのでそれができません。見たリストが土台になってしまい、根っこの部分は他人のリストと変わらない、そんなまがいものが完成します。しかもだいたい弱くなってます。
完コピして作ったものを使用しても、1回か2回まわしたら絶対に飽きるか使用する気が起きなくなる、よくよく考えたら自分はそんなことが多かったと思います。
自分がフライデーやゲームデーに出て飽きずに長期間使用したデッキは、誰かのリストを見て作ったものではなかったな、と。
最近、長期間使用したデッキをまとめるなら
・白黒エルドラージ(イニストラードを覆う影発売後)
・5色アタルカレッド(戦乱のゼンディカー発売後)
・赤単トークン(タルキール龍紀伝発売後)
・バント英雄の刃(運命再編発売後)
こんな感じでした。これでもフライデーは大半が2-1で、ごく稀に3-0できます。
そして、こんなデッキばかり使っているのでネタだとよく勘違いされるのですが、大会に出る以上いつだって全勝は目指しています。
今回の同盟者も2-1でしたが、当然3-0目指して作っていました。
ヘビとバリスタが完全に予想外の強さだったのは計算違いでしたけども・・。
次回はこの辺を考えて調整します。
◎結局、スタンダードは面白いのか
長々と書いてきましたが、今回の気づきを踏まえての結論。
個人的にスタンダードはすごい面白いと思います。
ただ、様々な記事にも書かれているように「環境の解答」が出るのがおそろしく早いのでしょう。
結果を出した「環境の解答」を見て、それを完コピするのは、攻略本・攻略サイトを見ながらゲームを進めるようなものだと思います。
攻略本・攻略サイトを見ないで楽しむ人もいれば、困った時だけちょろっと攻略本・攻略サイトを見る人もいるでしょう。
また攻略本・攻略サイトをガンガン使用して高速でゲームクリアするのも楽しみ方だと思います。
グランプリやプロツアーの競技に本腰を入れるなら攻略本・攻略サイトは必須でしょうし、それらを見ないでプレイするのはあり得ないと思います。
ただ、現在のスタンダードが同じデッキばかりでつまらない、土地事故の負けのストレスがひどい、リストを見てカードを買ってデッキを組むのが作業となっている、そんな状態ならば攻略本・攻略サイトを見ないというのも悪くないのではないでしょうか。
目標に合わせて人それぞれの楽しみ方ができるので、今のスタンダードは大変面白い、というのが個人的な結論です。
というのも、スタンのフライデーが過疎ってるからと誘われたことがきっかけで、たまにはやってみるのもいいなと思ったからです。
最近のスタンダードは面白くないという話だけは聞いていたのですが、実際にどうなのか調べてみたい気もしましたしね。
今回久々にスタンをやってよかったなと思えたことがあったのでまとめておきます。
スタンダードが面白いか面白くないか以上にあることに気づけた、いい金曜日でした。
◎持ち込むデッキを決める
そもそも遊ぶ時間がないため、コスパが悪いスタンからは距離を置いていました。
多分、最後に大会出たのはイニストラードを覆う影のゲームデーで、それ以前も月に1、2回大会に出る程度。つまり、スタンのカード資産は皆無な状態でした。
しかも今後スタンを本腰いれてやるかもわからない自分にとって、300円以上するようなカードを4枚とか買うのはさすがにリスキー。下手すれば今回だけ使って終わりな可能性もあるわけで。
そこで知り合いに相談したところ、赤緑エネルギーは安く組めるとのことでした。1つだけ問題があるとすれば、霊気拠点が250円してたことでしょうか。
すごい悩んだのですが、時間もないので店を回って赤緑エネルギーのパーツを買うことに決め、総額2000円くらいで組みました(うち半分が霊気拠点)。なお、さすがにスタン落ち後、なにも使わないであろう赤緑のイニストラード土地は買ってません。
木曜に完成して1人回しをしていると、確かに爆発力があり戦えそうなのですが、何か違和感がある。うまく言えないのですが、勝てる気がしないというか、納得したプレイができる気がしないというか、何よりも回しててあまり楽しくない感じ。
そのため、木曜の夜に赤緑エネルギーは使わないことを決断し、手元にあった戦乱のゼンディカーブロックまでのカードを中心にデッキを組むことにしました。金曜は朝一から仕事で、そのあとフライデーに直行するので実質的にデッキを組む時間は数時間しかありませんでしたが、持っているカードを見直して4色同盟者を組むことに決定。最大の理由はゲートウォッチの誓いゲームデーの際に使用した統一戦線を再び使おうと思ったからです。
環境は何がいるかまったくわからないのでサイドはてきとーに15枚。
◎4色同盟者フライデーに出る
ゲームの内容は、さして重要ではないのでざっくりまとめますが、結果的には2-1でした。大会全体では黒緑系のデッキが多い印象でしたね。イシュカナとリリアナと歩行バリスタは噂には聞いてましたが、実際に相手にすると想像してたよりも数倍強いですねあれ。
こちらのデッキは、メインの57枚がゼンディカー・ゲートウォッチの誓いのカードで残りの3枚が、新しいサクリ台こと隠された備蓄品(日本語カード名怪しいですがそんな感じのやつ)。イニストブロックのカードは0枚ですね。
カラストリアの癒し手とズーラポートと森の代言者がとにかく優秀で、この辺展開してからタジュールの戦呼びと墓所からの行進がだいたいゲームを決めてくれました。
さて、前置きが長くなりましたがここからが本題で、今回のフライデーのポイントは以下の通りです。
1、黒緑系(アグロ型・昂揚型)、白緑トークンなどのデッキが大半で、どのデッキも構造が似ていた。
2、自分は大会中3回土地事故をした。そのうち2回負けた。
1については、当たり前っちゃ当たり前ですが、たとえば黒緑の昂揚型を使ってればプレイヤーが違ってもほとんど同じカードを使ってるということですね。たぶんメイン60枚中55枚くらいは同じなのかな、という印象を受けました。
最近は簡単にデッキリストを見ることができますし、多くのプロなどが考えたいわゆる「環境の解答」のデッキリストを共有することが簡単ですから、こういった傾向があるのでしょう。ちなみに先ほど挙げた赤緑エネルギーも、某リストのほぼ完コピです。
2についても、4色同盟者なんて使ってるんだから事故のリスクと隣り合わせなわけで。ただ不思議と事故っても、それが理由で負けても不満があまりなかったんですよね。よく事故って負けるとゲーム後に「土地しか引かないー!!」「土地こねー!!」だの文句を言ってる人がおります(もちろん私も言ったことがありますし、気持ちも良くわかります)。ところが、今回はあまりそれを感じなかったなと思いました。
◎土地事故に不満を感じなかった理由の考察
マジックをやってて土地事故は切り離せない問題ですが、個人的には①本当にどうしょうもない事故と②構築の段階で欠陥がある事故に分けられると思います。①はかなりイライラするので不満も言いたくなりますが、②は改良次第でいくらでも改善できるものでしょう。今回のフライデーでの土地事故は明らかに②の事故が多かったとはっきりわかります。白マナをあと少し足せばよかった、マナカーブをもう少し調整すればよかったなど、負けても改善点がたくさん出てきたので。
逆に①の事故はよほどのことがない限り起こらないんじゃないかなと思います。土地26枚で4~5回マリガンしても土地が1枚もこないみたいな状況なら①でしょうけど。そんな状況はほとんど起こらないと思います。
ところが、改めて考えてみると自分が土地事故でイライラするのは①か②のどっちかといえばどっちでもない気がするんですよね。
①だったら笑って終わりです。②だったら次回への改善点として終わりです。
おそらく自分がイライラするのは、①なのか②なのかわからない時にイライラするのではないか、と感じました。
具体的には、誰かのリストを完コピした時、あるいはそれを数枚いじっただけのデッキを使用した時に多くあるように思います。
どこかのグランプリでプロがトップ8に入ったデッキなのに全然土地がこない!止まる!こんな事態になった場合、
・①が頻繁に起こるならトップ8には入れないから、これは違う。じゃあ問題は②?
・プロがトップ8に入ったデッキで②はないだろう、これ以上調整したら改悪になりそう。やっぱり問題は①?
みたいな堂々巡りになって、結局「引きが悪い」「運が悪い」で片づけるしかないからイライラする。
だいたい自分が文句言ってる時を考えると、既存のアーキタイプで何かのリストを参考にしたものや、構築済みで遊んでる時の改良の余地がない状況、だなと思います。
だから、今回赤緑エネルギーでフライデーに出なくて本当に良かったと思いました。たぶん赤緑エネルギーで土地事故や引きがぬるく負けていたら、きっとゲーム後に文句を垂れていたでしょう。
事故だの引きが悪いだの愚痴られても対戦相手は反応に困るか、最悪不快でしょうからね。それは頭でわかっていても、なぜ事故を起こしたのか、引きがぬるかったのか分からなければ、私はとっさに愚痴が出ちゃうと思います。
正直、4色同盟者はいわゆる「環境の解答」ではないでしょう。それゆえに4色同盟者の完成形は誰も分からないと思います。だからこそしっかりと回るように調整していく余地があり、事故も構築の材料になるのでしょうね。
黒緑やサヒーリは、現時点では限りなく「環境の解答」に近いデッキだと思います(スタンをやっていない人間の妄想なので違ったらごめんなさい)。そのため多くのプロや有名プレイヤーが研究し、1~2か月でほぼ完成形というゴールが見えるでしょう。片手間にスタンをやっている自分がその完成形を超える調整をするのは不可能で、完成形を完コピしてもきっとストレスがたまると思います。
◎たぶん自分はデッキを構築するのが好きなのでしょう
今回気づいた最大の収穫はこれですね。たぶん自分はゲームそのものよりも、デッキ構築が好きです。
自分で1から組んだものならば、たとえ事故って負けたとしても「すべて自己責任」になるから、当て所のないイライラを愚痴ることが減ります。
なぜ土地を1枚増やさなかったのか、なぜ2マナ域を1枚増やさなかったのか、なぜ土地2枚の手札をキープして事故ったのか、自分で組んだデッキなら後悔したあとに、改良できます。納得できます。次回のマリガンのキープ基準も考えられます。
他人のリストの完コピだと、それができません。私にはそれが合いません。ストレスが溜まります。
たとえ「環境の解答」ではなかったとしても、自分でデッキは最初から組みたいと改めて実感しました。
また、赤緑エネルギーを組んだ際の失敗をもう一つ挙げるならば以下のことがあるでしょう。
結果を残したリストという「解答」を見てしまったがために、今後赤緑エネルギー系のデッキを組む際に無意識のうちに見てしまったリストが頭に残り、結果的に自分のエネルギーデッキが構築できなくなるという弊害が生まれたことです。
他人のリストを参考に自分のデッキを構築することができればいいのでしょうけど、私には技術がないのでそれができません。見たリストが土台になってしまい、根っこの部分は他人のリストと変わらない、そんなまがいものが完成します。しかもだいたい弱くなってます。
完コピして作ったものを使用しても、1回か2回まわしたら絶対に飽きるか使用する気が起きなくなる、よくよく考えたら自分はそんなことが多かったと思います。
自分がフライデーやゲームデーに出て飽きずに長期間使用したデッキは、誰かのリストを見て作ったものではなかったな、と。
最近、長期間使用したデッキをまとめるなら
・白黒エルドラージ(イニストラードを覆う影発売後)
・5色アタルカレッド(戦乱のゼンディカー発売後)
・赤単トークン(タルキール龍紀伝発売後)
・バント英雄の刃(運命再編発売後)
こんな感じでした。これでもフライデーは大半が2-1で、ごく稀に3-0できます。
そして、こんなデッキばかり使っているのでネタだとよく勘違いされるのですが、大会に出る以上いつだって全勝は目指しています。
今回の同盟者も2-1でしたが、当然3-0目指して作っていました。
ヘビとバリスタが完全に予想外の強さだったのは計算違いでしたけども・・。
次回はこの辺を考えて調整します。
◎結局、スタンダードは面白いのか
長々と書いてきましたが、今回の気づきを踏まえての結論。
個人的にスタンダードはすごい面白いと思います。
ただ、様々な記事にも書かれているように「環境の解答」が出るのがおそろしく早いのでしょう。
結果を出した「環境の解答」を見て、それを完コピするのは、攻略本・攻略サイトを見ながらゲームを進めるようなものだと思います。
攻略本・攻略サイトを見ないで楽しむ人もいれば、困った時だけちょろっと攻略本・攻略サイトを見る人もいるでしょう。
また攻略本・攻略サイトをガンガン使用して高速でゲームクリアするのも楽しみ方だと思います。
グランプリやプロツアーの競技に本腰を入れるなら攻略本・攻略サイトは必須でしょうし、それらを見ないでプレイするのはあり得ないと思います。
ただ、現在のスタンダードが同じデッキばかりでつまらない、土地事故の負けのストレスがひどい、リストを見てカードを買ってデッキを組むのが作業となっている、そんな状態ならば攻略本・攻略サイトを見ないというのも悪くないのではないでしょうか。
目標に合わせて人それぞれの楽しみ方ができるので、今のスタンダードは大変面白い、というのが個人的な結論です。
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